会社から、鼻毛程度のチョロリとした臨時収入をもらったので
マッコさんと某ホテルのランチバイキングに行って来た。
案内された席はカウンタータイプの窓側で、
すでにテーブルには、オバサン2人組と、若い女の子がヒトリ座っていた。
ひとりでバイキングって寂しくないのかなーと思い
なにげに彼女の取り皿を見ると
ケーキがお皿に10個ほど、山盛りにのっていた。
うっひゃー・・ケーキばっかよく食うな・・
でも前回来た時にも、みんな物凄い量食べてるから
素ももが食べれないだけで、こんなものかなーとも思ってたの。
素ももとマッコさんも、お料理を取りにいき
ぺちゃくちゃお話しながらご飯していたんだけど
その間も彼女、ケーキ完食したかと思うとまた立ち上がり
オードブルを山盛り、パスタを山盛り、カレーを山盛り・・・
とにかく食べる食べる・・・
「ねね。。マッコさん。。あの子凄くない???」←ひそひそ
「・・・あんたのヒソヒソ声デカイ」
「うるせーよ。つか・・・あの量やばくない?」
「隣のオバサンっちも、あの子よく食べるって話してるよ」
はじめは、みんなチロっと遠慮気味に見ていたんだけど
もう途中から、オバサン2名・マッコ・素ももは、自分の分食べるの忘れて
ただただ、その子の食べっぷりをポカーンとした顔で
見てるばかり。
その間も、パスタの山盛り3往復、メインディッシュ山盛り4往復
パン山盛り、ピザ・・・・etc
ケーキに関しては10個を1皿にのせ、7往復してる。
つか、いくら好きでも70個も食べれる???
ありえない
しかも、この子顔つきがヤバイ
機械的に黙々と食べ、ウーロン茶で流し込んでるかんじ。
やがて、その子バックを持って入口に歩きだす。
帰るのかな?と思ったら、伝票はそのまま。
どうやらトイレに行った模様
そのこがいなくなった途端、オバサンたちが
「ねね、あの子よく食べるわね~~~~」
「お兄さんより全然食べてるわよ?負けないで!」
と、話しかけてくる。
何やら不思議な連帯感が生まれ、あの子は今まで何皿食べてただの
何時から来てるけど、その間ずっと食べてるだのしゃべっていたんだけど
それにしても・・
戻ってくるの遅くない?
「トイレ長いわね・・あの子」
「吐いてるんじゃないの?」
「・・・・まさか食い逃げ?」
と噂しはじめる。
たしかに、トイレにしては長いし
もう20分ほどたつ
何を思ったのか、そのオバサン達
「ここに座っていた女の子食い逃げしたわよ!」
「しかもね、食べる量が半端じゃなかったのよ?」
「食い逃げのくせに、食いすぎよっ」
と、お店の人にまで言い出す始末。
どっひゃーーーwww
お、おばさん・・
まだ、食い逃げって決まったわけじゃ・・・
席にはまだ5杯目の、山盛りパスタが残っている。
「いかにも、すぐ戻りますって感じよね?」
「食い逃げの常習犯よきっと!」
「手慣れたものよね~感心しちゃうわ!」
黒服の店長らしき人もまじえて、
食い逃げの様子を、目をきらきらさせながら語っていると
な、なんと!
その女の子戻ってきたっ!
ぎゃはははは!
く・・くるしぃぃぃ
食い逃げ犯にされてしまった、大食漢の彼女は
またシラーッとした顔しながら
お皿に山盛りのケーキをにのせて
こっちに戻ってきた。
「・・・も、もどってきたわね」
「なんで着替えてるのかしら?」
「もしかして、双子で入れ替わってきたのかもよ?」
つーか・・オバサン・・・
食い逃げって騒いじゃったじゃn(ry
結局、食い逃げじゃなかったけど
また鬼の様に食べ始める形相は、だんだん恐怖すら覚えてくる。
オバサン達も、自分のした行為が恥ずかしかったのか
帰り支度をはじめ、帰り際
「じゃ、おさきにね。負けずに食べるのよっ!!」
と、デカイ声で激励しながら
帰っていった。
平日のバイキングもなかなか楽しいなり。