「素ももさんにご報告したい事があります」
「フカヒレの美味しい店を見つけたのでランチでもいかがですか?」
とっくのとんまに忘れていた、
例のカネモチから突然メールが来た。
しかも、素ももの大好物のフカヒレで釣るとは
なんとも憎たらしい。
「フカヒレの姿煮にならOK!」
「あたしも話あったし。」
あっさり釣れられてみた。
うひっ。フカヒレだいすきぃー♪
待ち合わせのお店につくと
例のごとく、
「1番高いコースを予約しました」
・・・・あ、そう。
別に何でもいいんだけどね。
「実は素ももさんに先日こっぴどく振られて、正直かなりヘコミました」
「1週間ほど仕事も手につきませんでした」
あん?
いきなりその話?
「・・・なんか文句でもある?」
「そんな事が言いたくて呼び出したわけぇ?」
「い、いえ・・・めっそうもありません」
「逆に感謝してるくらいです」
しょっぱなから、意味不明なトークでとりあえず戦闘態勢に出てみたが、
どうも素ももに振られたことに一言いいたかったみたい。
「あれがきっかけで、僕は仕事に生きようって決めたんです」
「実はヘッドハンティングされていて、悩んでいたんですが行くことにしました」
あ、そう。
それはよかったね。←興味ナシ
「あの時(素ももを口説いていた時)僕どうかしてました」
「気の迷いだったかもしれません」
「・・・気、気のまよいでもいいけど」
「それはちょっとあたしに失礼じゃない?」
「喧嘩うってんの?」
「ぇ・・あの・・そういうつもりでは」
「でも顔はとてもタイプなんです。顔だけです、ほんと顔」←何気にムカつく
「今まで生きてきて、1番顔はタイプなんです」
「チェ・ジウに似てるし・・」
「チェ・ジウって言うなっ(怒」
さっきから隣のテーブルの女性4人組みが
チラチラとこちらを見ては、クスクス笑ってる。
お、おまえ、、チェ・ジウってとこで吹いただろ?(怒怒怒
「なので、じきにこの土地を離れます」
「それまでは、いいお友達でいてください」
「それより、素ももさんのお話って何ですか?」
「昨日から気になって眠れませんでした」
あー
あたしの話?
「2日か前から肩こりがひどくて、首曲げると痛いんだけど、何かの病気かな??」
「病院行ったほうがいいかな?おすすめ病院おしえて」
「な~~~~んだ。そんなことですか!」
「素ももさんから話があるって言うから、僕はてっきり・・・」
「怪しい壺でも売られるかと思いましたよ」
「もしくは、宗教の勧誘かと。」
あ、あんたさ・・
やっぱりあたしの事バカにしてない?(怒
「い、いえ。。そんなことないです」
「ぼ、ぼくはそれでもよかったんですよ!」
「騙されてもいいって思って来ました」
だんだん、こいつと話してると頭痛がしてくる
「か、肩こりの話ですが、僕は整形が専門じゃないんですが・・」
「素ももさんの場合、かなりの運動不足だと思われます」
もうどうでもいいよ。
ほんと、さっさと食べてかえ~ろっと。
「素ももさんは、どんな方なら結婚を考えるんですか?」
「高学歴、高収入でも駄目なんでしょ?」
あ、あんたさー
前から思っていたんだけど、やたらと自分のこと
高学歴、高収入とかいうけど
いったいどこの大学でてるわけ?
あ?
「きょーだいです」
「京大の医学部です」
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・。
どうもすみませんでした。(反省